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2025.07.01

マンションの防犯を強化するならカメラ設置!管理組合のための入門書①

マンションの防犯を強化するならカメラ設置!管理組合のための入門書①

マンションに住んでいると、不審者の侵入や敷地内でのトラブルといった不安を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。特に都市部では、住民同士の顔が見えにくくなっている分、防犯対策が十分でないと感じる場面も増えてきました。管理組合としては、入居者の安全と安心を守るために、どのような対策を講じるべきか頭を悩ませるところです。

そんな中、防犯カメラの設置が犯罪抑止や証拠確保に役立つ手段として注目されています。しかし、実際には「どこに設置すれば効果的なのか」「どんな機器を選べばいいのか」「費用はどの程度かかるのか」など、具体的な疑問を抱えて導入を迷っている管理組合も少なくありません。

この記事では、マンションにおける防犯カメラ設置の基本から、設置場所の選び方、管理組合での導入手順、運用のポイントまでを丁寧に解説していきます。今後の防犯対策を検討するうえで、安心して一歩を踏み出すための参考になれば幸いです。

①マンションに防犯カメラを設置する目的とその重要性

マンションの敷地内では、入居者以外の出入りも少なくありません。宅配業者や清掃業者、時には不審者が紛れていることもあり得ます。こうした状況において、防犯カメラの設置は目に見えない安心感を提供し、マンション全体の安全性を高める役割を果たします。近年では、防犯対策が十分に取られているかどうかが物件選びの重要な判断材料となることも増えており、防犯カメラの有無が資産価値にも影響を及ぼすことがあります。

・犯罪抑止効果が期待できる理由

防犯カメラが設置されているだけで、不審な行動を未然に防ぐ効果が期待されます。これは、「録画されているかもしれない」という意識が、行動を抑制する心理的なプレッシャーを与えるためです。実際、自治体などの調査でも、防犯カメラの設置後に空き巣やいたずら被害が減少した事例が多数報告されています。マンションでは共有部分が多く、不特定多数が通行するため、こうした抑止力は非常に重要です。

・入居者の安心感を高める要素

日々の生活空間であるマンションに、防犯カメラが設置されていることは、入居者にとって大きな安心材料となります。エントランスやエレベーターなど、人の出入りが頻繁な場所に監視の目があることで、特に一人暮らしの方や高齢者の方が抱く不安が軽減されます。また、防犯対策がしっかりされていると感じることで、マンション全体への信頼度も高まり、住民同士の連帯感にも良い影響を与えます。

・資産価値の維持・向上につながる

防犯カメラの設置は、単に犯罪対策としてだけでなく、マンションの資産価値にも好影響を及ぼします。近年では物件検索サイトなどでも「防犯カメラあり」が検索条件として利用されることが一般的になりつつあり、設置されているマンションは選ばれやすくなる傾向があります。また、中古物件として売却や賃貸を検討する際にも、「防犯対策がされている」という点は大きなアピールポイントとなります。

・管理トラブルの証拠として活用可能

防犯カメラは、トラブル発生時の証拠としても有効です。たとえば、ゴミの不法投棄や騒音問題、共用部分の破損といったトラブルに対し、記録映像があれば状況を正確に把握しやすくなります。こうしたトラブルは、証言だけでは判断が難しいケースも多く、映像の存在が管理運営を円滑に進める手助けとなります。トラブルの早期解決にもつながり、管理組合としての対応力向上にも貢献します。


次回 防犯カメラの種類とマンションに適した機器の選び方 について記載していきます。