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2025.07.14
マンションの防犯を強化するならカメラ設置!管理組合のための入門書②
②防犯カメラの種類とマンションに適した機器の選び方
マンションに防犯カメラを導入する際、設置する機器の選定は非常に重要なポイントです。間取りや設置場所の環境、求める録画品質によって、適したカメラは大きく異なります。機器の種類を正しく理解し、マンションの特性に合ったものを選ぶことで、防犯効果を最大限に引き出すことができます。
・ドーム型とバレット型の違い
ドーム型カメラは天井に設置されることが多く、見た目が目立ちにくいという特徴があります。防犯カメラの存在をあまり主張したくない場所や、 vandalism(破壊行為)に強いカメラを設置したい場所に適しています。一方、バレット型カメラは筒状の形をしており、壁面などに設置するタイプです。遠距離の監視に適しており、犯罪抑止効果をより高めたい場所にはこのタイプが向いています。見た目で「監視されている」ことが分かるため、抑止力を重視する管理組合には人気があります。
・屋内用・屋外用カメラの特徴
屋内用カメラは、エントランスホールやエレベーター内など、風雨にさらされない場所での使用が前提となっています。小型で視界に馴染みやすいデザインが多く、設置もしやすいのが特徴です。一方、屋外用カメラは、防塵・防水性能を備えており、雨風に強い素材で作られています。駐車場や建物の外周など、外部からの侵入を監視するには屋外用のカメラが適しています。耐久性が高い分、導入コストは屋内用よりもやや高めになることがあります。
・録画方式と保存期間の考え方
録画方式には主に「常時録画型」と「動体検知型」があります。常時録画型はすべての映像を記録するため、万一のトラブル発生時にも前後の状況を詳しく確認できます。動体検知型は、人や物の動きを感知したときだけ録画するため、データ保存容量の節約になりますが、重要な瞬間を記録し損ねる可能性もあります。保存期間については、管理組合の運用ルールに合わせて検討し、一般的には7日〜30日間が目安となります。録画機器の容量や管理のしやすさも含めてバランスよく選ぶことが大切です。
・夜間や逆光に強い機種の選定基準
夜間や照明の少ない場所でもはっきりと映像を記録できる「赤外線暗視機能」付きのカメラは、駐車場や裏口などの監視に適しています。また、逆光が強い場所では、映像が白飛びして人物が特定できないケースもあるため、「逆光補正機能」や「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」といった機能が搭載されたカメラが効果的です。実際の設置場所の明るさや光の向きを考慮して、必要な性能を備えた機種を選ぶことが、後悔しないカメラ選定につながります。
次回 設置場所の選定ポイントと注意点 について記載致します。